昭和27年創業、首里城など文化財の瓦も製造施工している島袋瓦工場。県内で唯一、整土工場を完備しており、伝統だけでなく生産量も県内トップだ。この整土工場で、原土に含まれる石や不純物を除去・微粉砕し、瓦成型に適した粘土作りを可能にしている。瓦を成型する土は、クチャ（沖縄でしか採れない天然粘土マリンシルト）と中・北部で採掘される赤土を、8対2の割合で配合。何度も処理を重ね、コシがりきめの細かい瓦へと仕上がっていく。工場の隣には「シーサーギャラリー」が併設されていて、シーサーはもちろん、様々な種類の赤瓦などが展示されている。断熱性や通気性、耐久性など実用性の高い赤瓦は、見栄えも美しく、種類も豊富。眺めていると、首里城や沖縄の伝統的な家屋を連想させる。シーサーギャラリーも島袋瓦工場も見学可能なので、ぜひ一度訪れてみて欲しい。

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